お客様紹介です。
2010年 04月 26日
先日納品させて頂いたお客様のスーツをご紹介させて頂きます。
以前より当ブログを見て頂いている方でしたら、もはやおなじみ!?
お仕立頂いたスーツのご感想を物語たっぷり、愛情たっぷりに語って頂いているA様。
今回も頂いちゃいました。
新たにお仕立頂いたスーツについて、今回も大いに語って頂きました。
お言葉に甘え、今回も当ブログに搭載させて頂きます。
(以下、A様からのお手紙。)
『マーティン・サンズ(通称マーティンソン)の生地でつくった
ハンドトゥース(千鳥格子)柄のスーツです。こちらの会社が特許を持っているフレスコという
強撚糸を3本撚り合わせた生地は実に堅くて厚くて重い、華やかさとは無縁の無骨さを
感じるもので、そのくせ何故か懐かしさと温かみを覚えるのが特徴です。

今回は出張に気軽に着て行けるシワになりにくいジャケットを作るつもりでした。
結果目標から少しずれてしまいましたが、これならシワなどつかない事でしょう。
ハンド・トゥース柄はジャケットに多いのですがスーツにするのが粋だというアドバイスもあり
敢えて挑戦してみました。
タマ(柄の一粒)が大きいのでスーツにするとちょっとそれが目立って恥ずかしいのではという
懸念はあるのですが、タマが小さくてそれが埋没した無地に見えるよりはスーツにした意義が
あるのではと一方で期待しています。

ブリティッシュ・スタイルでつくった完成品に袖を通してみて、とにかく堅い鎧を着ているようです。
一日着てみて何故かどっと疲れが出て普段より一時間も早く床につくはめに。
仕立てのバランスがいいので重さを感じなかったはずなのに、やはりそのヘビーウエイトの
せいなのでしょうか?次の日に着たゼニア、トロフェオはやたら軽く感じられました。
これからどのように身体に馴染んでくるのか楽しみにして着続けたいです。
効率よく時間をかけずに結果を出す今の風潮や生活に逆行する試みですが、
これこそスローライフの実践で私の考え方にも合っています。
いかつさに似合わず通気性も良くセーターを下に着ても熱がこもらず涼しくて、
ドーメルやゼニアが開発しているハイテク素材は自分にはまだ必要なさそうです。
イギリスの古臭い製法の生地が何故現在でも受け入れられているのか、
5年後にいい味を出したこのスーツをまたレポートする事で明らかになるでしょう。
そのころにはすっかり中身もイギリス人になっているかもしれません。
尾洲屋さん、今回もいいご縁をありがとうございました。』
(以上、コメント)
スーツもあらゆる事・物のご多分に漏れず常に新しさ、快適さが求められている今の世の中。
あらゆる角度から見て合格点を受けた物こそ時代を反映した産物だと思いますが、
一度立ち止まってみて,自分の尺度で物事を見てみると、
自分にとって本当に必要な価値が見えてくるのかも知れませんね、
改めて色々と考えさせられるお話でした。
5年後のコメントが今から楽しみです!
Aさまありがとう御座いました。
以前より当ブログを見て頂いている方でしたら、もはやおなじみ!?
お仕立頂いたスーツのご感想を物語たっぷり、愛情たっぷりに語って頂いているA様。
今回も頂いちゃいました。
新たにお仕立頂いたスーツについて、今回も大いに語って頂きました。
お言葉に甘え、今回も当ブログに搭載させて頂きます。
(以下、A様からのお手紙。)
『マーティン・サンズ(通称マーティンソン)の生地でつくった
ハンドトゥース(千鳥格子)柄のスーツです。こちらの会社が特許を持っているフレスコという
強撚糸を3本撚り合わせた生地は実に堅くて厚くて重い、華やかさとは無縁の無骨さを
感じるもので、そのくせ何故か懐かしさと温かみを覚えるのが特徴です。

今回は出張に気軽に着て行けるシワになりにくいジャケットを作るつもりでした。
結果目標から少しずれてしまいましたが、これならシワなどつかない事でしょう。
ハンド・トゥース柄はジャケットに多いのですがスーツにするのが粋だというアドバイスもあり
敢えて挑戦してみました。
タマ(柄の一粒)が大きいのでスーツにするとちょっとそれが目立って恥ずかしいのではという
懸念はあるのですが、タマが小さくてそれが埋没した無地に見えるよりはスーツにした意義が
あるのではと一方で期待しています。

ブリティッシュ・スタイルでつくった完成品に袖を通してみて、とにかく堅い鎧を着ているようです。
一日着てみて何故かどっと疲れが出て普段より一時間も早く床につくはめに。
仕立てのバランスがいいので重さを感じなかったはずなのに、やはりそのヘビーウエイトの
せいなのでしょうか?次の日に着たゼニア、トロフェオはやたら軽く感じられました。
これからどのように身体に馴染んでくるのか楽しみにして着続けたいです。
効率よく時間をかけずに結果を出す今の風潮や生活に逆行する試みですが、
これこそスローライフの実践で私の考え方にも合っています。
いかつさに似合わず通気性も良くセーターを下に着ても熱がこもらず涼しくて、
ドーメルやゼニアが開発しているハイテク素材は自分にはまだ必要なさそうです。
イギリスの古臭い製法の生地が何故現在でも受け入れられているのか、
5年後にいい味を出したこのスーツをまたレポートする事で明らかになるでしょう。
そのころにはすっかり中身もイギリス人になっているかもしれません。
尾洲屋さん、今回もいいご縁をありがとうございました。』
(以上、コメント)
スーツもあらゆる事・物のご多分に漏れず常に新しさ、快適さが求められている今の世の中。
あらゆる角度から見て合格点を受けた物こそ時代を反映した産物だと思いますが、
一度立ち止まってみて,自分の尺度で物事を見てみると、
自分にとって本当に必要な価値が見えてくるのかも知れませんね、
改めて色々と考えさせられるお話でした。
5年後のコメントが今から楽しみです!
Aさまありがとう御座いました。
by bisyuya
| 2010-04-26 18:38
| ◆お仕立 men's&ladies