お仕立コメント頂きました。-Bespoke story-
2012年 11月 15日
当ブログをご愛読頂いている方には既にお馴染みではないでしょうか。お客様より嬉しいコメントを頂きました。ご許可の上掲載させて頂いております。皆様ぜひご一読下さいませ。
以下、頂いたコメントになります。
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なんとなく昨年から高級生地業界が活気づいているように思えますが、違うのでしょうか。この秋・冬物も尾洲屋さんではハッとするようなものがたくさん入荷して目移りするほどで、ぜひ話題のマーチャント推薦の新作生地をためしてみたかったのですが、そのなかに復刻モノ、スポーテックス・ビンテージ(*1)が入っていました。一年前その評判とブランド・ネームにまず魅かれてスーツをつくりましたが、その名に違わぬ逸品だとわかりました。都会的洗練とは無縁の厚みのあるもっさりとした生地、伝統の柄と言えるのか今時見ることのないまさに世に媚びないデザイン、軽量ツイードでありながら通気性ももつ、適度に張りをもち上品さを醸し出す、しかも長い期間着ることができるという特徴が自分の嗜好に合いました。
柄は薄いオーバー・ペインの入った濃いグレン・チェックと茶系ハウンド・トゥース(以下HT)の2着分。ありきたりな柄ですが、現物を見るとこれがいい。何とも表現しがたい落ち着いた雰囲気があります。いろいろ着てみると誰しもこういう境地に落ち着くのだろうかと考えさせられました。2年続けてスポーテックスというのもこれだけ選択肢があるのにもったいない、いや復刻ビンテージこそ昔の製法の生地を味わえる稀なチャンスなので見逃せないと悩みましたが、ちょうど将来HTのジャケットをつくる計画があったので、それにかこつけてHTの方を選びました。おかげでドーメルのICEもスキャバルのジャケットもゼニアのトロフェオもロロもみーんな今期はあきらめることになりました。
これまでこんなシンプルな茶系色は持ってなかったので、黒の靴とベルトには合わないと思い多少の抵抗もあったのですが、それはそれでとにかくいろんな茶色のバリエーションと素材でコーディネイトを楽しもうと考えを変えました。いや黒も合わせられますと横から声が聞こえても、もうこれは徹底的に茶で統一するんです、と意思表明しておきます。タマ(柄の一片)も大きくてこれは合わせるシャツとタイにも気を使うなあと思うとかえって困難にチャレンジしてみたくなりました。
尾洲屋さんにお世話になって10周年という節目でもあり、ウエイスト・コートを入れスリー・ピースにして、仕立てをワン・ランク上の 「クラシコ」 にしてみました。よく仕立てのよさを表す 「身体に吸い付くような」 感覚が確かにあり、ツイードをやわらかく軽く感じるのもより身体にフィットしているからなのでしょう。
袖を通してみて濃紺やグレイと違い、伝統柄とはいえ茶のマイクロ・チェックでスーツですから僕から見るとかなり派手です。職場での反応は予想に反してナシ。会議にも出ましたが誰も何も言ってくれません。帰る途中寄ったホーム・センターでやはりマニアの思い込みだったかとうなだれてレジに並んでいるといつもの店員さんが一瞬ギョッとしたような顔でこちらを見たのでした。明らかにニュー・スーツに対するリアクションでしたね。 「やった!」 レジを抜けてなんとなくうれしくなりました。
その日の赤いネクタイでも胸にさした対照色のポケット・チーフのせいでもない。そう思わないことにはハッピーにしめくくれませんよね。いいですよ、これ。ちょっと差がつきます。

以上、頂いたコメントになります。
*1スポーテックス・ヴィンテージ:フランスの老舗マーチャント・ドーメル社が1927年に発表した快適性と耐久性の高い服地。
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経験してこそ語れるお言葉、感想だと思います。当店ともお付き合いさせて頂き10周年!ご愛顧に心より感謝です。お仕立服、注文服を表す言葉に “BESPOKE(ビスポーク)”という言葉があります。BE-SPOKEN つまりは “お客様とお話し” 作り上げる服を意味します。お客様のご希望を聞いてコミニケーションを重ね、こちらからお薦めするだけでなくお客様より教わることも沢山あります。今後とも更なる理想と楽しみを求めて参りましょう!
HP:www.bisyuya.com|TEL:0823-21-2671|Mail:bishuuya@poplar.ocn.ne.jp|尾洲屋羅紗店
以下、頂いたコメントになります。
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なんとなく昨年から高級生地業界が活気づいているように思えますが、違うのでしょうか。この秋・冬物も尾洲屋さんではハッとするようなものがたくさん入荷して目移りするほどで、ぜひ話題のマーチャント推薦の新作生地をためしてみたかったのですが、そのなかに復刻モノ、スポーテックス・ビンテージ(*1)が入っていました。一年前その評判とブランド・ネームにまず魅かれてスーツをつくりましたが、その名に違わぬ逸品だとわかりました。都会的洗練とは無縁の厚みのあるもっさりとした生地、伝統の柄と言えるのか今時見ることのないまさに世に媚びないデザイン、軽量ツイードでありながら通気性ももつ、適度に張りをもち上品さを醸し出す、しかも長い期間着ることができるという特徴が自分の嗜好に合いました。
柄は薄いオーバー・ペインの入った濃いグレン・チェックと茶系ハウンド・トゥース(以下HT)の2着分。ありきたりな柄ですが、現物を見るとこれがいい。何とも表現しがたい落ち着いた雰囲気があります。いろいろ着てみると誰しもこういう境地に落ち着くのだろうかと考えさせられました。2年続けてスポーテックスというのもこれだけ選択肢があるのにもったいない、いや復刻ビンテージこそ昔の製法の生地を味わえる稀なチャンスなので見逃せないと悩みましたが、ちょうど将来HTのジャケットをつくる計画があったので、それにかこつけてHTの方を選びました。おかげでドーメルのICEもスキャバルのジャケットもゼニアのトロフェオもロロもみーんな今期はあきらめることになりました。
これまでこんなシンプルな茶系色は持ってなかったので、黒の靴とベルトには合わないと思い多少の抵抗もあったのですが、それはそれでとにかくいろんな茶色のバリエーションと素材でコーディネイトを楽しもうと考えを変えました。いや黒も合わせられますと横から声が聞こえても、もうこれは徹底的に茶で統一するんです、と意思表明しておきます。タマ(柄の一片)も大きくてこれは合わせるシャツとタイにも気を使うなあと思うとかえって困難にチャレンジしてみたくなりました。
尾洲屋さんにお世話になって10周年という節目でもあり、ウエイスト・コートを入れスリー・ピースにして、仕立てをワン・ランク上の 「クラシコ」 にしてみました。よく仕立てのよさを表す 「身体に吸い付くような」 感覚が確かにあり、ツイードをやわらかく軽く感じるのもより身体にフィットしているからなのでしょう。
袖を通してみて濃紺やグレイと違い、伝統柄とはいえ茶のマイクロ・チェックでスーツですから僕から見るとかなり派手です。職場での反応は予想に反してナシ。会議にも出ましたが誰も何も言ってくれません。帰る途中寄ったホーム・センターでやはりマニアの思い込みだったかとうなだれてレジに並んでいるといつもの店員さんが一瞬ギョッとしたような顔でこちらを見たのでした。明らかにニュー・スーツに対するリアクションでしたね。 「やった!」 レジを抜けてなんとなくうれしくなりました。
その日の赤いネクタイでも胸にさした対照色のポケット・チーフのせいでもない。そう思わないことにはハッピーにしめくくれませんよね。いいですよ、これ。ちょっと差がつきます。

以上、頂いたコメントになります。
*1スポーテックス・ヴィンテージ:フランスの老舗マーチャント・ドーメル社が1927年に発表した快適性と耐久性の高い服地。
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経験してこそ語れるお言葉、感想だと思います。当店ともお付き合いさせて頂き10周年!ご愛顧に心より感謝です。お仕立服、注文服を表す言葉に “BESPOKE(ビスポーク)”という言葉があります。BE-SPOKEN つまりは “お客様とお話し” 作り上げる服を意味します。お客様のご希望を聞いてコミニケーションを重ね、こちらからお薦めするだけでなくお客様より教わることも沢山あります。今後とも更なる理想と楽しみを求めて参りましょう!
HP:www.bisyuya.com|TEL:0823-21-2671|Mail:bishuuya@poplar.ocn.ne.jp|尾洲屋羅紗店
by bisyuya
| 2012-11-15 15:00
| ◆お仕立 men's&ladies