尾洲屋羅紗店|広島・呉のオーダースーツ、洋服のリフォームショップ


by bisyuya
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ステンカラーコート

日本での呼び名は “ステンカラーコート” が有名ですが、デザインの出自を辿ると1850年頃スコットランドのインバネス・バルマカン地方で着られ始めたコートに由来する “バルマカンコート” にルーツがあるようです。日本では衿のデザインによって、台衿が付いた二枚衿のステンカラー(和製英語)と、一枚衿のバルカラーと分けて認識されていた歴史もあります。他にラグランスリーブであったり、比翼フロントなども代表的なディティールですね。

元々は主にツイード地で仕立てられていましたが、その後様々な素材使いやデザインのアレンジで広く用いられる事になります。レインコートなどのデザインとしてもよく目にし、1930年後半にはアメリカ東海岸のアイビーリーガー達に愛用されます。

フォーマルなチェスターフィールドコートなどと比べるとインフォーマルですが同じくシンプルなデザインだけに様々な素材選びで汎用性の高いトラディショナルコートとなりえます。
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↑写真は春先のスプリングコートを意識して、明るいミニチェックで薄手のウール地によって仕立てました。特に春・秋の季節の変り目、肌寒い頃にはかさばらず連れて歩きたくなる一着です。


服地選び

先ずはこのコートに用いられる生地でポピュラーな ”ギャバジン” です。
■ギャバジン|Gabardine
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生地の横糸に対して縦糸の本数が多い為、布目が急角度の綾目になった服地。1880年代にトーマス・バーバリーによって考案、特許を取得された事でも有名。ギャバジン織りの特徴を活かした服地は季節や目的によってウールやコットンなど多岐に渡ります。

中でも代表的なコットン・ギャバジンでは高い織り密度により、風を通しにくく多少の雨などなら弾ける防水効果もあり、その軽さからも春先のスプリングコートとしても有名ですね。それまでにあったゴム引きの防水服地に比べても着心地は自然で扱いやすい服地になっています。


そのほかの服地
トラディショナルなデザインのコートをオーダーで、より自分だけの物にしたいなら素材選びで冒険してみてはいかがでしょう。

■Ermenegildo Zegna|wool
茶のチェック柄に重ねられた、キツめのピンクが利いてます。
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■Ermenegildo Zegna|2 tone | wool,silk,linen,cashmere
デニムのような表情、糸も4者混となれば今までに味わった事の無いような未知なる風合い。ジャケットのような軽さと着心地。 カラフル・コートでいかがでしょうか。
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■Dormeuil|winter dream | wool 80%,silk20%
織り上がった生地に独自の加工を施して独特のナチュラルな風合いで仕上げた同シリーズは無地のみの展開ながら選りすぐりの15色を揃えています。メインは秋冬のジャケット地といった所で、生地ブックのサブタイトルには“sports chic jacketings”と書かれています。冬も視野に入れながらも、やや薄手のコートでお考えなら、これGOODです。
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HP:www.bisyuya.com|TEL:0823-21-2671|Mail:bishuuya@poplar.ocn.ne.jp|尾洲屋羅紗店
by bisyuya | 2013-01-09 00:00 | ◆お仕立 men's&ladies