SILENT PANEのジャケット
2019年 05月 17日
春夏、秋冬と半年ごとに入れ替わる生地コレクションはざっと5000種類以上になります。膨大な生地の中から自分にピタッとくる生地、その瞬間や印象をジャケットの刺繍に記して、記憶に留める。オーダー頂いたジャケットがより特別な一着になるのは嬉しいものです。
以下、お仕立頂いたお客様からコメントを頂きましたのでご紹介させて頂きます。
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Harrisons of Edinburghが夏向けの新作を出したと知り、いてもたってもいられなくなりました。
このジャケット用生地はIndigoという名前の通り見た目を ジーンズの粗い藍染めのように加工したものがいくつかあり、ネクタイをしめることがないとか、テーラード・ジャケットの堅苦しさがいやだとか、しかたなくジャージ素材を探しているという人たちにおすすめします。 ジャケットになって羽織ってみると驚くほど軽く触ってひんやりしていて、含まれている麻のせいか着古し感まであります。
ますますジーンズっぽいですね。戸惑ったのは太い縦と横の縞の色が違っていて、なんとなくウインドウ・ ペインになっていても、かなり違和感があります。おそらく25柄のなかで最も 複雑なものを選んでしまったようです。遠目にみると色の違いが目立たずおしゃれかな、という感じです。
標語「縦横色違い窓格子 離れて見ると怖くない 」
うん?この色使いはまさしく夏の通り雨を表しているよう。ベースの青は空 の群青だし、そこに鋭く走る稲妻が黄色、そして交差するのが追いかけてくる ように降り出す強い雨の水色、と情景が思い浮かぶようです。
ボトムはトップに合わせて重くならないよう明るい色を選びました。これは雨上がりの強い日差しですね。ジャケットが黄色ストライプのおかげで柔らかい青色に、パンツ の黄色でさらにやさしい雰囲気になり、着ている人の人となりをはからずも表しました(?)。
さあ、雨の季節に向けて準備ととのいました。空!・雷!・雨! 喝!!!
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雑誌"THE RAKE"でもこの春に紹介された注目のハリソンズ オブ エディンバラ "INDIGO" を是非店頭でもご覧頂きたいと思います。
雨の日にリネン混の生地は私もおススメです!A様、ありがとうございました。
by bisyuya
| 2019-05-17 17:35