尾洲屋羅紗店|広島・呉のオーダースーツ、洋服のリフォームショップ


by bisyuya
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リアリティ

「ALWAYS 三町目の夕日」 見ました
見終わった感想としては、ストーリー、テンポ、演技、、
よくまとまっていて面白かったですね。久々に癒されました。

が、しかし

ここから仕立て屋ならではの意見を少々。

冒頭のあたり、俳優の堤さんが駅に迎えにいくシーン。非常に感動しました。
彼が着ていたシングルのスーツあれは正に、

イギリス式仕立ての影響を十二分に受けて出来た「日本式日本仕立て」の洋服でした。
あれこそがジャパニーズテーラーの仕事です。
「おー いいなー」
と、忠実な再現に感動したのも束の間、、

三浦さん扮するお医者さんが出てきた瞬間 「ガクーン、」
ハイカラで格好は良いのですが、
あのベージュのスーツは現在において良しとされているイタリアの影響を
色濃く受けた2000年代のスタイル、仕立てなんです。
あの時代の文献、スーツの歴史的背景をかんがみてもありえません。
「一人バック トウ ザ フューチャー」です。

(関係者の方々、言い過ぎてたらごめんなさい(汗)
職業病ですね、その点は正直少しさめてしまいました。

私が思うに、映画しかり小説しかり素晴らしい作品には共通して、
リアリティ(現実味)があります。それはSF、CGなど架空の世界であっても、
「あれっ動きがギコチないな」 
「うわー合成すごいなー」
なんて感じた瞬間、映画の世界から心が出てしまいます。

その世界に放心状態で引き込まれた時、心のインパクトは絶大です。

(すいません長々と熱くなってしまいました(苦笑)

衣装の点においては、ハリウッドの大金を注ぎ込まれた映画はさすがですね。
「タイタニック」「ギャング オブ ニューヨーク」など
仕立て屋でなければわからないような作りまで、忠実に再現されています。
まさに「生唾もの」で非常に参考になります。
(1920年代以降のギャング映画はまだ再現が簡単なのですが、1850年以前の
 衣装は現代と革新的に違うんです。 詳しくはまた、、)
リアリティ_b0081010_16233535.jpg

こちらなんとなく後ろに並べてみました。
左 「カサブランカ」色あせない名作ですよね。トレンチコートの着こなしが激熱!
中 「ブルースブラザース」 ブラックスーツの着崩し方で自己表現していますね。クール!
右 「トーマス クラウン アフェア」この映画の主人公は世の男性の理想NO.1でしょう。
 
 私が広島に帰って来なければ働く予定だったミラノの仕立て屋「カンパーニャ」が
 二秒くらい(笑)友情出演しています。私生活では主人公ピアーズブロスナンの
 専属仕立て屋で、 ジャックニコルソンなどハリウッドスターの顧客が
 世界で一番多い仕立て屋でしょう。
 彼の工房で一日働いた時、ナポリの師匠パニコさんと共に働き過ごした後だったので
 直接しゃべってもまったく緊張しなかった事を思い出します(笑)
by bisyuya | 2006-08-05 16:30 | ◆お気に入り