お客様写真とコメント
2008年 11月 09日
今回はいつも尾洲屋をご愛顧頂いてますA様にお仕立したスーツのコメントを
ブログ用に頂きました。
とってもありがたいお言葉!!A様そのまま載せて頂きましたよ(^ー^)v
↓(以下A様からのコメント)
『テーラード服ファンのみなさま、もう立冬を過ぎましたが今季はお好みの生地との
「新しい出会い」があったでしょうか?
僕は長い間近くにありながら気にはなっていたのだけど
なんとなく手を出せなかった生地を今回選びました。写真のスーツがその完成品です。
いつもお店で雑談しているとき僕は落ち着きがないのか目だけは
キョロキョロと回りの生地を見回しています(みなさんもそうでしたか?やはり)。
そして座っている位置から決まった場所にそれとなく気になる生地の一群が鎮座していて、
そちらにはしょっちゅう目が行ってしまいます。
まるで
「なんでうちの選ばんのん。アンティ・プリマ(ゼニアの最新見本帳)なんかみんでええけん」
と呉弁でささやく誘惑に引き寄せられるかのように。
これまで食指が動かなかったのはすぐに売れそうなのに売れなかったからかもしれません。
今回思い切って”声をかけて”僕のところへ来てもらえることになり、結果大満足しています。
生地はゼニアのTRECAPIという3本の糸を撚り合わせて重量感を出したというシリーズのもので
ごわごわで、でこぼこ目の詰まった表面は艶のあるイタリア生地とはかけ離れているので
古い時代の生地の復刻かと思ったほどです。柄は白のチョーク・ストライプです。
グレイにチョークなんて言うと普通っぽく聞こえるのですが、
この3本撚りのおかげで織りになんともいえない陰影を生み格調高く見えます。
こちらの仕立てのおかげか見かけほど重くなく、冬スーツでも軽いくらいです。
ラペルは細めに2つボタンで位置はこれまでより高く着丈も短くしてもらいました。
この柄と雰囲気ならヴェストを足せば気分はウィンストン・チャーチル。
いよいよフィット感も増し、”最新作が最高傑作”は今回も達成されました。
TRECAPIはお店にまだあるか分かりませんが一度じかにふれてみる価値は十分にありますよ。
テーラード服はファッション紙が毎年しかける流行の柄、生地、ブランドとは無縁のものなので、
新しい生地にこだわる世界ではありません。
何年も看過されてもじっと目利きを待っている、
そんな生地との出会いが長い付き合いにつながりそうでこれから楽しみです』

(↑以上A様のコメントでした)
お気に入りの生地との出会い本当に嬉しく思います。
クローゼットから昔着ていた服を取り出したときに
その頃のあった出来事がその服と一緒に思い出されることってありますよね。
着てからだけの思い出でなく、仕立てる前の生地から出会いと物語があるなんて
オーダースーツって奥が深く、楽しみも深いなあと、私共も嬉しく思いました。
A様ありがとうございました。
ブログ用に頂きました。
とってもありがたいお言葉!!A様そのまま載せて頂きましたよ(^ー^)v
↓(以下A様からのコメント)
『テーラード服ファンのみなさま、もう立冬を過ぎましたが今季はお好みの生地との
「新しい出会い」があったでしょうか?
僕は長い間近くにありながら気にはなっていたのだけど
なんとなく手を出せなかった生地を今回選びました。写真のスーツがその完成品です。
いつもお店で雑談しているとき僕は落ち着きがないのか目だけは
キョロキョロと回りの生地を見回しています(みなさんもそうでしたか?やはり)。
そして座っている位置から決まった場所にそれとなく気になる生地の一群が鎮座していて、
そちらにはしょっちゅう目が行ってしまいます。
まるで
「なんでうちの選ばんのん。アンティ・プリマ(ゼニアの最新見本帳)なんかみんでええけん」
と呉弁でささやく誘惑に引き寄せられるかのように。
これまで食指が動かなかったのはすぐに売れそうなのに売れなかったからかもしれません。
今回思い切って”声をかけて”僕のところへ来てもらえることになり、結果大満足しています。
生地はゼニアのTRECAPIという3本の糸を撚り合わせて重量感を出したというシリーズのもので
ごわごわで、でこぼこ目の詰まった表面は艶のあるイタリア生地とはかけ離れているので
古い時代の生地の復刻かと思ったほどです。柄は白のチョーク・ストライプです。
グレイにチョークなんて言うと普通っぽく聞こえるのですが、
この3本撚りのおかげで織りになんともいえない陰影を生み格調高く見えます。
こちらの仕立てのおかげか見かけほど重くなく、冬スーツでも軽いくらいです。
ラペルは細めに2つボタンで位置はこれまでより高く着丈も短くしてもらいました。
この柄と雰囲気ならヴェストを足せば気分はウィンストン・チャーチル。
いよいよフィット感も増し、”最新作が最高傑作”は今回も達成されました。
TRECAPIはお店にまだあるか分かりませんが一度じかにふれてみる価値は十分にありますよ。
テーラード服はファッション紙が毎年しかける流行の柄、生地、ブランドとは無縁のものなので、
新しい生地にこだわる世界ではありません。
何年も看過されてもじっと目利きを待っている、
そんな生地との出会いが長い付き合いにつながりそうでこれから楽しみです』

(↑以上A様のコメントでした)
お気に入りの生地との出会い本当に嬉しく思います。
クローゼットから昔着ていた服を取り出したときに
その頃のあった出来事がその服と一緒に思い出されることってありますよね。
着てからだけの思い出でなく、仕立てる前の生地から出会いと物語があるなんて
オーダースーツって奥が深く、楽しみも深いなあと、私共も嬉しく思いました。
A様ありがとうございました。
by bisyuya
| 2008-11-09 20:16
| ◆お仕立 men's&ladies