尾洲屋羅紗店|広島・呉のオーダースーツ、洋服のリフォームショップ


by bisyuya
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カテゴリ:◆お仕立 men's&ladies( 131 )

ステンカラーコート

日本での呼び名は “ステンカラーコート” が有名ですが、デザインの出自を辿ると1850年頃スコットランドのインバネス・バルマカン地方で着られ始めたコートに由来する “バルマカンコート” にルーツがあるようです。日本では衿のデザインによって、台衿が付いた二枚衿のステンカラー(和製英語)と、一枚衿のバルカラーと分けて認識されていた歴史もあります。他にラグランスリーブであったり、比翼フロントなども代表的なディティールですね。

元々は主にツイード地で仕立てられていましたが、その後様々な素材使いやデザインのアレンジで広く用いられる事になります。レインコートなどのデザインとしてもよく目にし、1930年後半にはアメリカ東海岸のアイビーリーガー達に愛用されます。

フォーマルなチェスターフィールドコートなどと比べるとインフォーマルですが同じくシンプルなデザインだけに様々な素材選びで汎用性の高いトラディショナルコートとなりえます。
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↑写真は春先のスプリングコートを意識して、明るいミニチェックで薄手のウール地によって仕立てました。特に春・秋の季節の変り目、肌寒い頃にはかさばらず連れて歩きたくなる一着です。


服地選び

先ずはこのコートに用いられる生地でポピュラーな ”ギャバジン” です。
■ギャバジン|Gabardine
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生地の横糸に対して縦糸の本数が多い為、布目が急角度の綾目になった服地。1880年代にトーマス・バーバリーによって考案、特許を取得された事でも有名。ギャバジン織りの特徴を活かした服地は季節や目的によってウールやコットンなど多岐に渡ります。

中でも代表的なコットン・ギャバジンでは高い織り密度により、風を通しにくく多少の雨などなら弾ける防水効果もあり、その軽さからも春先のスプリングコートとしても有名ですね。それまでにあったゴム引きの防水服地に比べても着心地は自然で扱いやすい服地になっています。


そのほかの服地
トラディショナルなデザインのコートをオーダーで、より自分だけの物にしたいなら素材選びで冒険してみてはいかがでしょう。

■Ermenegildo Zegna|wool
茶のチェック柄に重ねられた、キツめのピンクが利いてます。
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■Ermenegildo Zegna|2 tone | wool,silk,linen,cashmere
デニムのような表情、糸も4者混となれば今までに味わった事の無いような未知なる風合い。ジャケットのような軽さと着心地。 カラフル・コートでいかがでしょうか。
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■Dormeuil|winter dream | wool 80%,silk20%
織り上がった生地に独自の加工を施して独特のナチュラルな風合いで仕上げた同シリーズは無地のみの展開ながら選りすぐりの15色を揃えています。メインは秋冬のジャケット地といった所で、生地ブックのサブタイトルには“sports chic jacketings”と書かれています。冬も視野に入れながらも、やや薄手のコートでお考えなら、これGOODです。
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by bisyuya | 2013-01-09 00:00 | ◆お仕立 men's&ladies
当ブログをご愛読頂いている方には既にお馴染みではないでしょうか。お客様より嬉しいコメントを頂きました。ご許可の上掲載させて頂いております。皆様ぜひご一読下さいませ。


以下、頂いたコメントになります。
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なんとなく昨年から高級生地業界が活気づいているように思えますが、違うのでしょうか。この秋・冬物も尾洲屋さんではハッとするようなものがたくさん入荷して目移りするほどで、ぜひ話題のマーチャント推薦の新作生地をためしてみたかったのですが、そのなかに復刻モノ、スポーテックス・ビンテージ*1)が入っていました。一年前その評判とブランド・ネームにまず魅かれてスーツをつくりましたが、その名に違わぬ逸品だとわかりました。都会的洗練とは無縁の厚みのあるもっさりとした生地、伝統の柄と言えるのか今時見ることのないまさに世に媚びないデザイン、軽量ツイードでありながら通気性ももつ、適度に張りをもち上品さを醸し出す、しかも長い期間着ることができるという特徴が自分の嗜好に合いました。

 柄は薄いオーバー・ペインの入った濃いグレン・チェックと茶系ハウンド・トゥース(以下HT)の2着分。ありきたりな柄ですが、現物を見るとこれがいい。何とも表現しがたい落ち着いた雰囲気があります。いろいろ着てみると誰しもこういう境地に落ち着くのだろうかと考えさせられました。2年続けてスポーテックスというのもこれだけ選択肢があるのにもったいない、いや復刻ビンテージこそ昔の製法の生地を味わえる稀なチャンスなので見逃せないと悩みましたが、ちょうど将来HTのジャケットをつくる計画があったので、それにかこつけてHTの方を選びました。おかげでドーメルのICEもスキャバルのジャケットもゼニアのトロフェオもロロもみーんな今期はあきらめることになりました。

 これまでこんなシンプルな茶系色は持ってなかったので、黒の靴とベルトには合わないと思い多少の抵抗もあったのですが、それはそれでとにかくいろんな茶色のバリエーションと素材でコーディネイトを楽しもうと考えを変えました。いや黒も合わせられますと横から声が聞こえても、もうこれは徹底的に茶で統一するんです、と意思表明しておきます。タマ(柄の一片)も大きくてこれは合わせるシャツとタイにも気を使うなあと思うとかえって困難にチャレンジしてみたくなりました。

尾洲屋さんにお世話になって10周年という節目でもあり、ウエイスト・コートを入れスリー・ピースにして、仕立てをワン・ランク上の 「クラシコ」 にしてみました。よく仕立てのよさを表す 「身体に吸い付くような」 感覚が確かにあり、ツイードをやわらかく軽く感じるのもより身体にフィットしているからなのでしょう。

袖を通してみて濃紺やグレイと違い、伝統柄とはいえ茶のマイクロ・チェックでスーツですから僕から見るとかなり派手です。職場での反応は予想に反してナシ。会議にも出ましたが誰も何も言ってくれません。帰る途中寄ったホーム・センターでやはりマニアの思い込みだったかとうなだれてレジに並んでいるといつもの店員さんが一瞬ギョッとしたような顔でこちらを見たのでした。明らかにニュー・スーツに対するリアクションでしたね。 「やった!」 レジを抜けてなんとなくうれしくなりました。

その日の赤いネクタイでも胸にさした対照色のポケット・チーフのせいでもない。そう思わないことにはハッピーにしめくくれませんよね。いいですよ、これ。ちょっと差がつきます。
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以上、頂いたコメントになります。

*1スポーテックス・ヴィンテージ:フランスの老舗マーチャント・ドーメル社が1927年に発表した快適性と耐久性の高い服地。

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経験してこそ語れるお言葉、感想だと思います。当店ともお付き合いさせて頂き10周年!ご愛顧に心より感謝です。お仕立服、注文服を表す言葉に “BESPOKE(ビスポーク)”という言葉があります。BE-SPOKEN つまりは “お客様とお話し” 作り上げる服を意味します。お客様のご希望を聞いてコミニケーションを重ね、こちらからお薦めするだけでなくお客様より教わることも沢山あります。今後とも更なる理想と楽しみを求めて参りましょう!


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by bisyuya | 2012-11-15 15:00 | ◆お仕立 men's&ladies
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刺繍はいつもこの脇腹に入れさせて頂いてます。あくまで主張せずにバランス良く!一文字ですね。







//////////  その他イベントのお知らせ  //////////


尾洲屋羅紗店 | 鎌倉・オーダースーツ受注会
2012.10.27()、28(

詳しくは当ブログ内過去記事をご覧下さい。→こちら
皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

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by bisyuya | 2012-10-09 01:18 | ◆お仕立 men's&ladies

本日の写真。

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天然の光沢が目を引くラミー(苧麻)。
真夏にはこんな一枚が手放せなくなります。

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by bisyuya | 2012-06-29 01:40 | ◆お仕立 men's&ladies

本日の一枚。

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■コットンシャンブレー レディースシャツ。

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by bisyuya | 2012-06-28 08:13 | ◆お仕立 men's&ladies
<シルク&苧麻(ラミー麻)>
シルクは“繊維の宝石”と例えられるほどの高級繊維であり優雅な光沢感がその特徴です。ラミーは主に亜熱帯の地域で成育する植物、清涼感に富み吸湿・発散性に優れるため、蒸し暑い日本の夏には欠かせない繊維として広く親しまれています。またシルク同様にラミーも植物繊維の中では光沢を有する繊維としての特徴があります。

自然の恵み、天然原料が生み出す上質を是非お楽しみ頂きたいと思います。


■オーダーニット (Men’s&Lady's)
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シルク44%、苧麻(ラミー麻)56% | 全14色 | ¥35,700 ~


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by bisyuya | 2012-06-21 21:11 | ◆お仕立 men's&ladies

V Neck - Cotton Knit 

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【スーピマ・コットンについて】

綿花生産地として世界でも有名なアメリカの高級綿“スーピマ・コットン”。細く長い繊維のこの糸から編み上げられるニットはしなやかな着心地と鮮やかな色の光沢を持ち、耐久性も持ち合わせた季節を問わない定番の一着となります。

因みにピマ・コットンのハイグレード版としてスーピマ・コットンがあります。スーSuperior(上質な)の略。



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by bisyuya | 2012-06-20 13:40 | ◆お仕立 men's&ladies

ストライプの妙

通常のストライプシャツは襟とカフスの柄がヨコとなります。これが一般的。
しかし写真のシャツはちと違います。これをあえて縦に柄を取ることで全体の印象は途切れる事の無いこれぞストライプシャツ!
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いつも目にするけど言われないと意識した事の無い事ってありますよね。
素材を活かした理にかなったデザインとは面白いものです。
by bisyuya | 2012-05-17 23:55 | ◆お仕立 men's&ladies

お仕立て紹介・コメント

先日の立夏から暑さが厳しさを増し、呉では刻々と暑い夏に向かっている感もありますが、これから梅雨等もある訳ですし天気の変化に対応して体調管理と共に着装も色々と気配りが必要な時候ですね。

先日納品させて頂いたスーツのコメントを頂き、また良ければこのブログにもどうぞとおっしゃって頂いたのででそのままを以下に載せさせて頂きました。オーダー経験豊富なAさまならではの感想が楽しく綴られています。

お仕立頂いたのは仏Dormeuil社のTonikシリーズ。Tonikはスーツの歴史にその名を刻む名作生地です。3PLY(3本の糸を撚った)の糸が織り成すTonikはシャリ感が強く、その強度と共にモヘア糸(アンゴラ山羊)による天然の光沢感、張りが特徴の服地です。古き良き服地の復刻版としてこの春入荷した服地でしたが手に取る人によっては懐かしくもあり、私を含め当時を知らない世代の人にとっては新鮮であり斬新な印象すら受けます、そういった意味でも当店において今も昔も変わらず人気の服地Tonikであります。


↓↓↓以下、お客様からのコメント&フォト
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ドーメルの生地トニックは時代に合わせ改良版が出ていますが、「オリジナル1957」を冠した復刻版も限定発売していたのでした。これはオリジナルにきわめて近い製法と素材、混合比でつくられているということで、当時のものはもはやどこかの売れ残りでしか手に入らないこともありトニックにあこがれる服好きにはたまらない朗報でした。

こちらでは3着分入荷し、もちろん常連優遇という特典もなく熾烈な争奪戦の末、なんとか1着分を手に入れることができました。

 トニックというと一般的に知られているのは三つ杢にモヘアをまぜた革新的な技術とか完成した時にジン・トニックで祝杯をあげたのが名前の由来とかですが、いったいどんな生地でどんな着心地なのかはほとんど情報がなく、ベールに包まれているからこそあこがれや知りたいという欲求が募るものです。実際に生地を見ると複数の糸が撚り合わせてあるので重い三つ杢でありながらかなり目が粗くかなり高い透視性があります。触ってみると強い張りをもちがさがさでありながらモヘアが入っている分だけてかてかと光りつるつると表面がすべり、まるで化繊のようで不思議な生地です。これが生まれた1957年頃は今の「化繊」という概念はなかったでしょうから、とても新鮮だったことでしょう。

 完成したスーツに袖を通してみるととても通気性がよく外気温が22度くらいでは少し肌寒さを感じたほどでした。硬くて少し厚い生地ですがこの夏いつまで快適に着ることができるか試してみたいです。「化繊のよう」と言った感触は特に違和感なく身体になじみました。モヘアのほどよい光沢が無味乾燥になりかねないグレイの無地に品のある陰影をつけぴんと張りきった身頃は威儀を正してくれるようで好感がもてます。オリジナル・トニック復刻版の時代に対する位置付けはもはや一部の好事家のためだけにあり、イタリア製の軽くてしなやかなドレープ感のある生地を経験した人には見向きもされないかもしれません。しかし糸をことさら撚って型崩れせず見栄えをよくするのも、モヘアの反発力によってしわが寄るのを防ぐのも着る本人よりあなたが会う相手や第三者に対する気遣いのためにあるとしたら。時代が求めるスーツ生地は着る人の着心地が中心になっていますが、見る人会う人をまず尊重するのがスーツの目的だという観点をふと思い出させてくれるトニックのような生地は普遍的価値があると思います。

仕立て初心者にはいろいろな生地で経験を積んでここにたどり着くことで得られる喜びを知ってもらいたいです。
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お楽しみ、ご愛用頂けますと何よりです。Aさまいつもありがとう御座います。

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by bisyuya | 2012-05-07 09:04 | ◆お仕立 men's&ladies
アンコンジャケットの“アンコン”とは英語でUN CONSTRUCTEDの略=非構築的。
スーツのジャケットに比べるとラフに着こなせる柔らかい着心地がその特徴ですね。
このアンコンジャケットを更に突詰めた新しいジャケットご紹介します。

ジャケット裏側の見返しは極限まで細く、胸部は完全な一重になりました(写真右)。
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ジャケットの構造物(肩パット、毛芯など)を省けば省くほど本来あるべきジャケットの立体は失われますが、それに取って変わるこの上なく、軽やかな着心地に大感動です。立体的なカッティングによりそのシルエットの美しさは保たれ、その品格は十分に発揮されます。
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レディース
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あとは楽しい服地選び!
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ウーステッドウールでキチンと着こなすのも良し、ザックリと通気性の高い服地で真夏のジャケット、またはコットン、リネン、シルクなどでお仕立てすればカジュアルなボトムとも好相性、トラベルジャケットとしてもオススメです。旅の思い出にはお気に入りの一着が欠かせませんね。


イタリア語では“Senza Interlno”=芯無し、ということで。
【センツァ・インテルノ・ジャケット】
メンズ|レディース
¥76,440~



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by bisyuya | 2012-04-13 01:21 | ◆お仕立 men's&ladies