尾洲屋羅紗店|広島・呉のオーダースーツ、洋服のリフォームショップ


by bisyuya
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アニオナ

こちらKさんがお選びになったアニオナ社のサマーウール生地(ウール90%×シルク10%)
で仕立てたシングルスーツのパンツです。
シルクを織り込むことにより上品な輝きを放っています。
アニオナ_b0081010_1603472.jpg
  
 (毎度 画質が悪くてすいません、玉虫調に光ってます)

 [ AGNONA ]
アニオナは1953年の創業以来、独自の伝統と技術によって生地を自社生産しています。
特に カシミア、アルパカ、ビキューナ をはじめとする上質な天然素材には定評があり
最高級オリジナルファブリックはシャネル、エルメスをはじめとする世界のトップメゾンに
愛され続けています。

近年、アニオナがエルメネジルド・ゼニア社の傘下に収まったことによる良い相乗効果は
新作生地コレクションをみても明らかで、艶のある生地に目がとまる事もしばしばです。
アニオナ_b0081010_161242.jpg

イタリアでお会いしたフランコフェッラーロさん(写真向かって左)はとても物静かで無口、
いわゆる喜怒哀楽の激しいイタリア人とは違います。
現在 アニオナの最高責任者となったフェッラーロさんは(写真時はゼニア社の管理職)
生まれた時から貴族のように育ったんだなぁとわかる貫禄、立ち振る舞いで
「こういった方がトップに立つ人間なのか」と妙に感心してしまいました。

 →www.agnona.com
# by bisyuya | 2006-07-15 16:09 | ◆商品紹介

キリストの涙

今から約2000年前に南イタリアでベスビオ火山の噴火がありました。
噴き出した岩石は隕石のように空から降り注ぎ、溶け出した溶岩は土石流のように流れ出し
麓の町を一日にして壊滅させたようです。あのポンペイ遺跡もこれに含まれます。

ベスビオ火山が落ち着きを取り戻し、大地の焼け跡から新芽が生えるようになって程なく、
人々はその肥沃な土地に目をつけ、ブドウの収穫を始めたそうです。
これは現在までも続くナポリ近郊のおいしいワイン誕生の物語です。
キリストの涙_b0081010_21145733.jpg

この写真のワインはラクリマクリスティ(キリストの涙)という名のワインで
1890年以来、ヴェスビオ火山の麓で代々ワイン造りを行っているカプート社の商品です。

普段ナポリでは酒屋にペットボトルを持ち込み、その酒屋自家製の大きな樽から
必要なだけ安値でもらい(350ml/¥200程度)飲んでいたものですが、
ちょっと贅沢な気分の時にはこのボトルを買っていました。
といっても5,6ユーロで¥1000しない程度でしたが(笑)

この重い濃厚な赤ワインの味はお薦めしたい一品です。 
(ワインの詳しい事はよくわかりませんが海外輸送や防腐剤、雰囲気のせいでしょうか?
 イタリアで飲むよりは渋みを強く感じます)
# by bisyuya | 2006-07-11 21:20 | ◆お気に入り
昨日 呉市中通り商店街2丁目でアートをテーマにしたフリーマーケットが行われました。
 空は快晴
お昼頃には当店からも大勢の人達が楽しそうに買い物をしている様がみうけられ、
ほほえましかったです。
あの中通り商店街が活気に溢れていた時代を思いださせるには十分な人出の量だったのでは
ないでしょうか(笑)
雨を吹き飛ばした「思い」_b0081010_15451242.jpg

今回の催しはZEALさん(修道大学現役大学生の方達のグループ)が企画し
実行されたようです。
みなさんおつかれさまでした。そして ありがとうございました

今回の件に限らず、ここ数年 中通り商店街では若い方達が中心になって様々な
イベントが積極的に行われています。
数ヶ月まえには新聞紙面にて 「日本にある元気のいい商店街」の一つに
中通り商店街が選ばれていましたね。
これは結果はどうあれ前向きにがんばるという姿勢がたぐり寄せた成果の一つ。

  思考より試行

 良いものにたどり着く近道かもしれません
# by bisyuya | 2006-07-10 15:48

お台場仕立て?

現在フジテレビの社屋があるあの有名なお台場。
江戸時代に徳川幕府が東京湾内に入って来る異国船への防備のために築いた砲台の
名残より 「お台場」とよばれるようになったそうです。
 
お台場仕立てとは(写真の裏表逆にしたジャケットの内ポケット部をみてください)
ジャケット裏側の見返しの作り方のひとつで、その突き出た半島状の形が
お台場に似て見える事に由来しているようなんです。

メリットは
・裏地を取り替える時に内ポケットをほどかないで済む
・着心地の良さ、ジャケットの形状保持にやや効果がある
・生地を切り替えないで贅沢に表地を使うので、一昔前には高級仕立ての証とされていた
 ( お台場仕立て=全てがしっかり作ってある -ではありません!既製品にもあります)
お台場仕立て?_b0081010_20144434.jpg

 うんちく はこれぐらいにして(笑)
これから納品 コンサルタント会社にお勤め Nさんのスーツ
赤の裏地は玉虫調に光ることで派手なイメージを抑えています。
袖裏はイタリアの仕立て服によく使われている黄縞の赤バージョン。
パンツは膝幅と裾幅を同じにする事でセミフレアなシルエット。
このあたりは現在の世の中の主流である細身のパンツシルエットに流されることなく
お好きなスタイルを実行されていますね。 
 going my way っていいですね。アイデンティティを感じます 
 
ほかにも色々あるんですが、Nさん着用時の写真をアップできる時にそれはまた、、
# by bisyuya | 2006-07-08 20:22 | ◆お仕立 men's&ladies

ダンディズム

こちらTさんの納品直前 2本の白デニムジーンズです。
国産のホワイトデニムは夏向けに細番手の糸でやわらかく織られたもので、
ジーンズ特有のゴワゴワ感はなく、さわやかで高級感に富んでいます
ポケット口、横脇には深緑とエンジ(Tさんのラッキーカラー)でステッチを入れてあります。
ダンディズム_b0081010_20325566.jpg

Tさんは気にいった素材を見つけると豪快にまとめて複数注文されます。
シルク100%のシャツ同色3枚や、綿140双糸 白6枚、黒6枚
といった具合に、、 
これは贅沢とおもわれるかもしれませんが、違うんです。
気に入った物を長く愛用するためには生地を休めながら使う事が理想なんです
スーツしかり靴しかりですね。
そしてなにより感心するのが、

 ぶれないんです!

入店から10分後
Tさん「そうだねぇ じゃーこれ2着に、そっちの2枚で、 深い緑でアクセント入れといて!
そいやーこないだルーマニアで、、、」
当店とは長いお付き合いをしていただいており 阿吽の呼吸 が出来ているという背景も
あるんですが、繊細かつ豪快に注文されます。
すでに長い間色々な仕立てを経験し試されているTさんにはご自身のスタイルがしっかりと
確立しており、当店にはその都度イメージにあった素材を見つけにくるといった感じです。
決して簡単に決めているという事ではないんです。

世界を飛び回る国際弁護士Tさんは非常にエネルギーに満ち溢れた方で
60歳に近い年齢を経て何事にも好奇心旺盛、その目は少年のように輝いています。

 ダンディズムと人生を楽しむユーモア    まさに憧れの紳士です
# by bisyuya | 2006-07-06 20:41 | ◆商品紹介