尾洲屋羅紗店|広島・呉のオーダースーツ、洋服のリフォームショップ


by bisyuya
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おもしろいですよ

こちらは「オーダーメイド」というタイトルの漫画です。(モーニングkc 講談社)

主人公の男勝りの女の子が仕立て屋業界で奮闘するという笑いあり人情ありの
楽しい漫画です。同じ業界に生きる私共の目線から見ても作者の方はよく研究されているな
と思うところもあり勉強になります。

そういえば昨年にはNHKでドラマ化されていましたね。
監修をされた名古屋のテーラー神谷さんは、「主演の女優さんが美しかったよ」と
笑っておられました。
休日の昼下がり、こんな本はいかがでしょうか?
おもしろいですよ_b0081010_14432675.jpg

# by bisyuya | 2006-06-11 14:53 | ◆お気に入り

言葉は難しいですね。

    皆様こちらの本は何かわかりますか?
言葉は難しいですね。_b0081010_2024257.jpg

正解はナポリ語⇔イタリア語の辞書なんです。
イタリアは1861年にヴィッートリオ エマヌエーレ二世がイタリア王国を建国するまでは、
それぞれが独立した都市国家だったようです。フィレンツェ、ミラノ、ベネチア、、、
日本でゆうならば、広島国あり東京国ありといった感じでしょうか、
現在よりもたった約150年前という事になりますから、案外閉鎖的な国民性
(私の独断と偏見です(笑)も手伝い、その影響は今になってもまだ色濃く残っているようです。
  その内の一例として「言語」があります。
ナポリ(ピザ、青の洞窟、ポンペイ遺跡、仕立て などが有名な南イタリアの一都市)にいる
高齢者の方にはイタリア語が通じない方が結構いらっしゃいます。
TVが普及し全国的なテレビ放送をイタリア語で聞いて育った若者たちは両方しゃべれたり
もするようですが。
イタリア国内では、ナポレターノ(ナポリ人)というと、ネガティブな
イメージを持つ人がまだ少なくありません、それは南イタリアの中でも独特で、
貧困からくる犯罪率の高さ、幼い頃から学校に行かず職人となる子供たち、
それを笑い飛ばすひたすらに陽気な一面、などの特徴を
ナポレターノという単語に込めているようなのです。

そして服の話につなげるのですが(笑)
ピザがおいしく、仕立て服が独特の特徴を持ち進化した事は 先に挙げた
ナポレターノの要素の何が抜けても成し得なかった事ではないでしょうか。
粉があればピザは焼け、生地があれば服は出来るのです。
しかし皆がそれらを生業とし職人となった時、大きな競争が生まれ、
より人よりもおいしく、かっこ良く、速く(この要素は仕事には欠かせません)
と切磋琢磨します。そして現在ある有名店、マエストロと呼ばれる巨匠たちは、
そのピラミッドの頂点となった優れた技能を保有しているというわけです。
(ちょっと飛躍しすぎましたかね?)
故にナポリスタイルといってもそれぞれが違った物である事になり、
もう一つ広げていくと、ミラノスタイル、ナポリスタイルも大まかな区分け、
バブル時期に流行ったアルマーニスタイルをもってイタリアスタイルとする区分け。
made in italia というククリ。 ってアバウトだなと思います。
(と 言いつつ、説明の為に接客中には頻繁に使ってしまいますが(泣)
「言葉って難しいな」というオチでした。
# by bisyuya | 2006-06-10 20:26 | ◆お気に入り

cotton?

人間と綿との出会いは、5000年前にさかのぼるようです。
原産地はインドですが、古代アラビア商人が西方へと伝えていき、
イタリア、スペインを経て、ヨーロッパ各地に広がっていったと考えられています。
日本に綿が入ったのは比較的歴史が浅く、平安朝初期に中国からの「貢ぎもの」
として入ってきたのが始まりといわれています。
それまで庶民の衣服といえば、麻、葛(くず)などの堅い繊維だけだったようなので、
「丈夫で美しく、やわらかい木綿」は大変喜ばれたでしょうし、
現在まで続くスタンダードとなっていることは当然の結果といえるでしょう。

コットンの特徴は「夏すずしく、冬あたたかい」
(天然の撚り、マカロニ状の繊維などに起因します、詳細は辞典にしっかりとのって
いますので、気になった方には文献を紹介させていただきます(笑)
ウールやシルクと違ってアルカリに強く、石鹸や洗剤で比較的簡単に
洗濯しアイロンがけができます。熱に強く、静電気も起こりにくいですよね。
反面、シワになりやすく、水分によって収縮しやすい、長時間日光にさらすと
黄変してもろくなります。

コットンの布になった時の品質表示は 双、番手などがありますが、
織りの技術、デザイン、打ち込み(目付け)、繊維自体の品質
(海島綿ー西インド諸島でとれる繊維長6cmクラスの綿花は最高の代名詞)
などを総合的に判断するべきで、一概には言えません。

綿100%のシャツは良いですね。天然繊維独特の暖かさがあり、
上質なものになると、シルクのような肌触りをおぼえます。
ただ、毎日仕事で着られる方は、そんな悠長なことをいってられないようです、、、
そういった方に当店では、実用的なポリエステル混の綿をお勧めしています。
綿自体の強度が増し、洗濯後のアイロンがけが簡単といったメリットがあります。
 TPOに合わせた素材選びもオーダーの醍醐味といえます。

 好評いただいております オーダーシャツ 3着 ¥19,400~
    生地選び、採寸後、デザインを遊びながら作ります。 
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   インポート生地(トーマスメイソン、アルビニ、、)も店内にて、、
# by bisyuya | 2006-06-09 16:04 | ◆商品紹介

イタリアの空

雨雨の六月。2006年は春に出番を与えませんでしたね。
昨年の秋、エルメネジルド ゼニアの研修旅行に招待いただきました。
(外資は器が大きいですね(笑)
北イタリア、トリベェロの空は晴れやかに澄んでいました。

五年に一度のゼニアイタリア、ジャパンの共同企画に
日本全国にあるゼニア正規代理店の中から25名ほどの参加がありました。
トリベロにあるゼニア本社はまさに広大な敷地を有しており、
幾つもの近代的な工場、レストラン、スキー場にいたるまでを余裕をもって
含有しています。(社員の豊かな生活の為に!)
研修の場、責任者は紡績から、生地への織り込み、最後の仕上げにいたるまで、
熱心に我々に語りかけ、説明されました。
その姿勢は、エンドユーザー(我々の顧客様)を見ているのです。
現在 世界最高と称されるまでに至った、
その企業理念、物作りの姿勢には感銘をおぼえました。
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批評家の一部の方はゼニア(イタリア製生地一般)に対して軽すぎる、
生地は英国製が一番だ。などとおっしゃられる方もいますが、
ゼニアと一概にいってもハリウッドスターのために一点のみ織り上げる繊細な
高級品からビジネス向きのトラベラー、エレクタなど多種多様です。
逆に国産生地の中にも御幸のナポレナのように舶来生地に勝るとも劣らない商品も
存在します。
(御幸毛織さんは昔フラッと訪ねた私一人のために毛織工場を案内してくれました)

「仕立ての文化」を楽しむとは、 流行のデザイン面に踊らず、ブランドのタグでなく、
生地(素材)を吟味し、自分のスタイルを確立させていく事かなと個人的には思うのです。
# by bisyuya | 2006-06-08 22:00 | ◆お気に入り

顧客様の声に応えます!

 2006年をもって尾洲屋羅紗店は創業68年を迎えました。
これもひとえに当店の考えを理解して頂き、お付き合いくださったお客様のおかげだと
スタッフ一同感謝し感激しております。 ありがとうございました!
そしてこれからもご意見お聞かせくださいね。よろしくおねがいします。




       [ presto7 ] 

「急いでるんだけど、来週までに作れるかな?」
「昨日、スーツ買いに行ったんだけど なんか合うやつが無かったんだよねー」
「特別にあつらえた一着も欲しいんだけど、日々着まわせる手ごろなのが欲しいよ」

そんな顧客様の声に応えたいんです。
限定された生地の中から選んでいただく形となりますが、お気に入りの一点を
お探し頂ければ幸いです。

 ☆ 生地を選ぶ ⇒ 採寸 ⇒ 8日後お届け

     ¥50,000 (税込み) 礼服ですがスタイリッシュな英国スタイルです。
顧客様の声に応えます!_b0081010_1752743.jpg

# by bisyuya | 2006-06-06 15:33 | ◆商品紹介